長編(予定)


Out Date -アウト・デイト-

近代化が図られた現代。
それは産業革命を契機として発展を遂げた産業に伴って台頭してきた「科学」が支配する世界へと変わりつつあ
る時代。
法則と定義により理論武装された科学によって、前近代的な「魔術」は科学的根拠に裏付けされていない「虚構
思想」、つまりはオカルトとして排斥され始める。

魔術という過去の遺物が消え去るには十分な時間が過ぎた現代。
それは時代の変遷から滅び去った魔術師たちが科学により否定された魔術を以って歴史の影で暗躍する時代で
もあった。

ある者はそんな魔術師たちのことを侮蔑と畏怖を込めてこう言った。
「時代の流れに取り残された時代遅れの懐古趣味者」――すなわち、アウト・デイトと。




短編(書くかどうかは不明)


とある狼に捧ぐ鎮魂歌

「確かに、貴方は咎人たちの血に穢れ過ぎている。だけど私は……貴方のために、祈りたい」
どれだけ傷つき血を流そうとも、どれだけ偽善と罵られようとも、それでも彼は穢れた血を喰らい尽くさんと銃を握る。
先にあるのは救済か、それとも破滅か。
いつしか“魔狼”と呼ばれるようになった彼は、今日も穢れた血を求めて夜の街へと駆けていく。




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