3/1 生まれてきてゴメンなさい

……またヘビーなタイトルだな、オイ。
ん〜……まぁ、この言葉も今の私を形成している言葉ですからね、まぁ気にしないでじゃんじゃんいきま
しょう。

それでは、今の私の人格とダメ人間を形成する経緯でも書きましょうか?

ん? ンなこと書かなくていい?


だって……




これしか私の(以下略


それではまず、小学校一年生のときの話です。
そんな小学校一年生のときに、私はひねくれた性格になる原因がありました。
6歳ですよ? そんな生まれてたった6年で私の将来決まってしまうなんて、何とも皮肉な話ですよ(苦笑


小学校一年生のときの担任の教師がどうにも私と肌の合わない輩でして……
ただ単純に嫌いという話ならここまで間違った育ち方はしなかったと思います。
それが、その教師、ある種「自分が絶対で唯一の真実」みたいな間違った価値観の人間でして、自分と
相反する存在を許さないというか何というか……

まぁ、早い話、
入学早々に目をつけられたのが私というわけですよ。

そんなわけで私のすること全てに目を光らせ、何かとあれば嫌味を込めてネチネチと攻めてきます。

しばらくはいい子でいようと思って、そんな教師の言うことを聞いていましたけど、ついにある日……


ぷっつーん

と、脳内の何かが切れてしまったわけですよ。
そこまできたなら、黙っておく私じゃありませんでした。





「やられたらやり返せ。ただし三倍返しで」
by母親

……っという物心ついたときから叩き込まれた母親の教えにしたがって反撃を仕掛けることにしました。


とりあえず、屁理屈には屁理屈で、私も理論武装を見につけることに。
例えば給食のときの話です。
ほら、よくあるじゃないですか、給食で嫌いなメニューが出て食べれないでいると昼休みまで残すという
話が。
私も見事にそれに当てはまりまして、まぁ、目をつけられていた私は特にひどかったです。
私、トマトが子供のころから大っ嫌いでして(今も食べれない)、クラスの給食で残っているトマトを私に全
部食べろと強要してくるぐらいの担任の極悪非道っぷり。
さて、このような不条理を叩きのめすにはどうすればいいか?
簡単ですよ、そんなこと。




トマトをわざと床に落としてしまえばいいじゃない
ですか(笑

なんて名案、きっと私は時代が時代なら素晴らしい名士や名将になっていたに違いないでしょう。
それこそ坂本竜馬や勝海舟のような時代を動かした人間に。

どれだけ私にトマトを食べろと追加をしてきても、そのことごとくを床に落としていく。
見かねた担任は私に「床に落ちたトマトを食べろ」と言ってきました。

そこですかさず反論。



「あれ? 先生、床に落ちたらばっちぃから食べちゃ
ダメって言っていませんでしたっけ? 床は汚いバ
イキンさんがいっぱいだから、食べてお腹を壊した
らどうしよう〜」

逆に私が担任の立場だったらパワーマックスのゲージ全消費でファイナルアトミックバスターでもかまして
一撃KOでもかましていたでしょうね。
まぁ、そんな感じで給食はなんとか回避しました。

続いては授業中。
ちょっと余所見をしたらすぐに廊下に立たされました。
そこで担任に言われた一言。

「アンタなんかどっか行っちゃいなさいよ」

ええ、これを言われた瞬間ニヤリと細く微笑みましたよ。
普通、生徒なんかは怖がってどっか行ってしまうことなく、担任に許しを請うものですが、私は違います。

有言実行。



そのまま堂々と正門から家に帰ってやりましたよ、
ランドセルを片手にね。

何でも、その間、突然私がいなくなったことで警察沙汰になっていたとか。
学校にはパトカーが駆けつけて事情聴取の始まり。
誘拐の可能性も視野に入れて捜索活動が始まっていたという話も聞きました。

一方、その頃、当事者の私はというと。
自宅に帰ってみると母親は仕事で出かけていました。
そういうことで私は何の気兼ねもなく、自宅で
昼ドラを満喫していました。

いや、いいですね。
普段は見れない昼ドラやらワイドショーが見られるなんて。

まぁ、こんなこともすぐにバレて結局は学校に強制送還。
担任と母親のキツイお叱りが待っていました(でも私は真面目に聞いているフリをして聞き流していました
けど)。



そしてもう一つ。
これは私の運命の行く先が完全にわかってしまった出来事だとか。
母親に言わせれば「この子は多分、自虐が大好きな子になってしまうと確信した出来事」だとか。

ほら、よく小学校で親子行事ってあるじゃないですか?
私の小学校もそれがありまして、ちょうど四年生のときでした。
そのときのテーマはお父さん、お母さんに手紙を書こうという内容でした。

いやぁ、みんな書いていることが立派で立派で……
「お父さん、お母さん、いつもありがとう」

とか、

「いつまでも健康でいてください」

とか、

「私はお父さん、お母さんが大好きです」

とかですよ。
いやぁ、ホント、小学生で立派なものですよ。
普段見せない子供の一面に、思わず涙する親御さんまでいらしたぐらいですから。



それに対して私の書いた内容。





「生まれてきてゴメンなさい」



その文面を見るや否や、私の母親は思わず涙してしまいました(別の意味で
もう私は小学校四年生(10歳)で引き返せないとこまで来てしまったと確信したとか。



それが今やどうでしょうか?
三度のメシより自虐が好き、とりあえずヒマさえあれば自虐に走る素敵な一青年の出来上がりですよ?
これも『正しい』教育の賜物ですよ(苦笑


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